あんしん未来のための「お金の基礎知識」が学べます
学んで行動する貴女を応援するサイト!
〒540-0012 大阪市中央区谷町3-1-25-802
  1. いよいよ、年金の実質的貨幣価値が下がっていく!?
 

いよいよ、年金の実質的貨幣価値が下がっていく!?

2015/01/30 いよいよ、年金の実質的貨幣価値が下がっていく!?
厚生労働省が、1月30日、平成27年度の年金受取額を発表。抑制策を実施し、0.9%増となります。
皆さまもご存知のように、年金額は、物価や賃金の変動のあわせて改定されるしくみです。

原則は・・・
1)年金をすでに受給されている方の改定・・・「物価改定率」
2)新規に年金を受給される方の改定・・・・・「賃金改定率(名目手取り賃金変動率)」
ただし、
物価・賃金改定率がともにプラスで、かつ物価改定利率が賃金改定率を上回っているときは、
賃金改定率(つまり低い方)に合わせて改定することとしています。
それでは実際に、平成27年度の年金額改定率がどのように計算されるのかをみていくことにしましょう。

〇平成26年の物価上昇率は総合指数ベースで2.7%増になった。(1/30総務省発表)

〇一方、賃金上昇率は、やや複雑な計算
(「前々年度から過去3年度平均の実質賃金変動率▲0.2%」×「前年の消費者物価指数(CPI)変動率2.7%」×「可処分所得割合の変化率▲0.2%」)の結果、2.3%増になった。

以上より、賃金上昇分に合わせて改定されることになります。

ところで、
平成27年度は、次のような2段階で年金額を減額することになります。
まず、過去の物価下落時に年金額を下げなかったことが原因でもらい過ぎ状態にあった特例水準の年金額を適正額にもどす調整の最終年度として、マイナス0.5%の減額をし、
次に、2004年の改正時に導入された「マクロ経済スライド」による調整(その年度の調整率で減額改定=平成27年度はマイナス0.9%)をすることになります。

このスライド調整率▲0.9%については、昨年の財政検証時には▲1.1%と見込んでいましたが、
高齢者の雇用が伸びて、想定よりも被保険者数が減少しなかったことにより、実際の調整率は▲0.9%になりました。
スライド調整率▲0.9%=公的年金被保険者数(平成23〜25年度の平均)の変動率(▲0.6%)×平均余命の伸び率(▲0.3%)

よって、平成27年度の年金額の改定率は・・・2.3%−0.5%−0.9% ⇒ 0.9% です。

年金の支給額(月額)      14年度→15年度
国民年金(1人分満額の場合) 64,400円→65,008円
厚生年金(夫婦2人分)   219,066円→221,507円

 
 受給額だけをみていれば、年金額は増えたような気持ちもしますが、
 実際2.3%上昇するところが0.9%に抑制されたわけで、
 実質的価値はさがることになりますね〜。