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  1. 【バーバラ石津のツキイチマネーレッスン】

【バーバラ石津のツキイチマネーレッスン】

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 ツキイチマネーレッスン
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あんしん未来マネー塾のバーバラ石津です。
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  ※やさため=やさしく、ためになるの略

桜前線がようやく動き出しましたね。
桜の種類が違うのでしょうか、大阪の桜の開花宣言は、あと数日というところでしょうか。
今週末には、また寒気がやってくる予想。
「慌てないで、まだ蕾のままいてもいいよ!」です。

さて、今月は
今一つ理解しにくかった「マイナス金利」がテーマ。
「やさため経済(やさしくためになる)」で、テリーさんが解り易く解説してくれています。
じっくり読む価値あり!です。

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第21回 テリーの「やさため経済」
金利がマイナスの世界へ
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1月29日に日銀がマイナス金利の導入を発表してから2ヵ月近くがたちました。
今回は金利がマイナスという不思議な世界について、ポイントやここまでに表面化した色々な現象などをまとめてみようと思います。
株式市場への影響も最後で触れることにします。

■「預ける人がおカネを払う」不思議な世界

金利はゼロ以下にはならない――そう、私たちは長く思ってきました。
いや、そう思ってきたというのは正しくなくて、金利がマイナスになるなど考えたことさえなかった、と言うべきでしょう。

マイナスにマイナスを掛けるとプラスになる――頭で解っていても感覚的には納得しにくいものです。
それに似て、おカネを預けた人がおカネ(金利)を払うというのは腑に落ちにくい世界です。

慌てて金庫を買った人もいたらしいです。
金利を払わされるから銀行に預けては置けないということなのですが、無理もないと思う反面、早合点が過ぎて笑える話でもあります、今のところ。
すでにあちこちで読んだり聞いたりされたでしょうから、いまだに誤解しておられる方はいらっしゃらないでしょうが、念のため申し上げますと、
マイナス金利が適用されるのは、日銀に口座を持っている機関の一部の預金、つまり「日銀当座預金の一部」だけです。
普通の銀行などに置いてある預貯金の金利までただちにマイナスになるわけではありません。

日銀は、「銀行の銀行」とも言われます。
個人が銀行に口座を持つように、銀行は日銀に口座を持っています。
日銀に口座を持っているのは誰なのか、日銀のホームページのQ&Aにはこうあります。
「日本銀行に預金口座を開設している先は、主として金融機関等です。このほか、国、外国の中央銀行や国際機関などが預金口座を開設していますが、個人や一般企業からの預金は受け入れていません…」

というわけで、私たち一般の市民は日銀のマイナス金利の適用を受ける、つまり金利を取られることはありません。
ただし、喜んでばかりもいられない状況ではあります。
これもすでにご存じのことと思いますが、マイナス金利適用の余波は、世の中の金利全般に及んでいます。
たとえば定期預金。すでに低かったこの金利は、さらに下がる方向です。
一方、住宅ローンなど、借りる方の金利も下がってきました。

銀行が直接関与する預金や貸出の金利だけでなく、その他の金利も低下しています。
たとえば、資金を短期証券などで運用するMMFは、顧客からの入金の停止やファンドの償還を相次いで発表しましたが、これはプラスの金利が付く証券が無くなってきたためです。
このままではファンドの基準価額が下落するか、それを避けるためには運用会社が穴埋めをしなくてはいけなくなってきたことが、こうした動きの背景です。

2から1、1からゼロという変化は対応が可能でしたが、ゼロを下回る−1は別世界ということです。


■広がるマイナス金利

日銀が直接影響を及ぼせる短期金利だけでなく、長期金利もマイナスになってきました。
日本の10年国債の利回りは直近(3/18現在)で−0.1%です。
100万円買っても年1000円損する計算です。

ちなみに、各国の10年国債利回りを見ますと、一番低いスイスが−0.31%で、一時は−0.45%まで下がりました。
少し期間が短い5年程度のものなら、ドイツなど欧州の主要国で軒並みマイナスとなっています。
また、裏はとっていませんが、スイスでは富裕層向けや企業向けの大口預金にマイナス金利が付いたとの報道もありました。
これらの国は、いずれもマイナス金利を導入していますが、その影響は中央銀行に預金を置いている機関だけとは言えない状況となっているわけです。

もっとも、利回りがマイナスの国債は買わなければいいですし、預金にマイナス金利がかかるようなら引き出して現金で持つという逃げ道が残されています。
現金を持つコスト(金庫や防犯装置を設置するコスト)は無視できませんが、銀行に置いておくコスト(マイナス金利の影響額)と比較したうえで、預金を引き出す必要に迫られるケースが今後もしかしたら起こるかも知れません。

補足ですが、日本の銀行の場合は、そうやって現金に換えて持っていても、日銀当座預金と同列にみなされマイナス金利が適用されることになっていますから、逃げるのも簡単ではありません。


■株式相場や為替市場への影響

一般的に金利低下を中心として金融緩和は株式市場にはプラスです。
第1は、金利が下がると株式の配当金の相対的な魅力が増すからです。
東証第1部の今期予想配当利回りは加重平均で2.10%。
もちろん、元本が保証されている(あるいはそれに近い)預貯金や国債と、価格変動が大きいうえに減配の可能性もある株式では、単純な比較はできません。
しかし、ゼロ金利より2%もお得な配当利回りが、マイナス金利の拡大によってさらにお得になるのは事実です。

第2は、金融緩和によって借り入れコストが下がりますと、おカネを借りて株式投資するときのコストも下がりますから、そうした投資をする人が投資額を増やす可能性が増すからです。
皆さんに「そうしましょう」とお勧めするにはリスクが大きすぎますが、こうした投資家というのは確かにいます。

第3は、金融緩和で将来の景気と企業業績がよくなると予想されるケースが多いからで、通常はこれが最も重要な株価上昇要因です。

ところが、日本ではマイナス金利導入後、株価は決して堅調とは言えません。
金利低下によるプラス効果は確かにあるものの、それ以外のマイナスが大きいからと言えます。

まず、利ザヤが縮小し収益が悪化すると予想された銀行株が売られました。
預金金利はマイナスにできないので大きくは下げられず、一方の貸出金利は下げる余地がある、という非対称な状況が、利ザヤ縮小懸念の背景です。
銀行株は株式市場で大きな割合を占めていますので、銀行株の下落は株価指数の下落に直結しました。

また、為替相場が1ドル120円程度から一気に110円をめがけて円高にシフトしたこともマイナスに作用しました。
日本の輸出企業の採算悪化をもたらし業績を押し下げると懸念されたからです。

日銀にとって、この円高は予想外だったに違いありません。
金利が下がったのに円が強くなった理由については諸説あります。
マイナス金利の影響で国債利回りが低下、つまり国債価格が上昇すると予想した海外投資家が、日本国債を大量に購入したことも一因かもしれません。
海外投資家による日本資産の買い付けはドル売り円買いを増やしますから、円高要因になるのが一般的です。

しかし、それ以上に、米国の金融政策への見方が変わったことの影響が大きいと思っています。
日本のマイナス金利と直接関係はないと言えますが、広い意味では世界経済の停滞という共通の背景があると思っています。

その金融政策ですが、3月中旬に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では金利の引き上げは見送られ、先行きについても利上げピッチの予想が引き下げられました。
数ヵ月前の見方は、米国金利の引き上げはドル高につながる、というものであり、円安・新興国通貨安、ひいては原油安の理由ともされてきました。
利上げ観測が無くなってはいないものの大きく後退した結果、流れは逆転し、1月から2月にかけて原油など商品市況や通貨・株価が新興国を含めて相次いで底打ちしています。

ドル高で苦しんでいた米国企業には朗報であり、業績改善期待から株価は堅調に戻っています。
原油の増産凍結をロシアとサウジが合意する(した)という好材料もあり、原油価格は回復し、資源国の株価反発に寄与しています。
たびたびお伝えしているインドネシアでは、1月から3ヵ月連続で政策金利が引き下げられましたが、これにはドルの反落も寄与しています。

ところが日本株は、先ほど触れましたように円高がマイナス要因となり、動きの鈍さが目立っています。
金融緩和と世界の株式市場の回復という状況を見ますと、ここまで弱くなくていいのではないかという気もしますが、さてどうなりますでしょうか。

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