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  1. 30年経過して変わったこと、変わらないこと
 

30年経過して変わったこと、変わらないこと

2016/04/26
私が社会保険労務士事務所を開業したのは、1985年6月のことでした。
ちょうど国会で、超高齢社会到来を見据えた公的年金制度の抜本的に大改革案が審議されていた頃のことで、
翌1986年4月1日より新しい年金制度が施行されました。
(その時の改正で国民年金が全国民共通の基礎年金になりました。)

あれから、ちょうど30年の月日が経過いたしました。
年金制度は、どのように変わったのでしょうか。
この間に場当たり的な細かい制度改正が増えて、以前より複雑怪奇度を増した年金ですが、
思いっきり簡単に説明するとこうなります。

 ○ 公的年金制度は、基礎年金の「国民年金」と上乗せ年金の「厚生年金」というシンプルな形になりました。
  
 ○ 年金の種類は、老齢・障害・遺族の3つです。
 
 ○ 老齢年金の受給要件・・・最低300か月(25年)以上の加入期間(納付・免除・猶予期間含む)が必要で、
   原則として65歳から加入期間月数に応じた年金が支払われます。★
               
   平成28年度の40年間(20歳から60歳になるまで)保険料を納付した場合に受給できる年金額は、
   780,100円(月額65,008円)です。

   ※ただし、端数処理が変更になったので、基礎年金が満額(480か月加入)でない場合には、
    月額で数円の増減が生じることになりました。

    例)40年のうち、31年4か月(376か月)保険料を納付した人
     (平成28年度は年金額のスライド等は行われず据え置きだった)

       平成28年度の年金・・・780,100円×376/480→端数処理は1円未満四捨五入
                            →611,078円(月額50,923円)
                                        
       平成27年度の年金・・・611,078円→端数処理(50円以上100円に切り上げ、49円以下切り捨て)
                            →611,100円(月額50,925円)
    【結果】・・・年金額は月額にして2円減ることになります。


 ○ 障害年金の受給要件・・・保険料納付要件あり、障害認定日に一定の障害の状態にあること等
               障害基礎年金2級・・・780,100円
               障害基礎年金1級・・・2級の年金額の1.25倍
                (端数処理の方法が1円未満四捨五入に変更された)→975,125円

               障害認定日時点に加入していた年金制度から障害年金は支払われます。
                例)厚生年金加入中なら、
                   障害の程度に応じて障害基礎年金と障害厚生年金が支払われます。
                  国民年金だけ加入中なら、
                   障害の程度に応じて障害基礎年金が支払われます。


 ○ 遺族年金の受給要件・・・保険料納付要件あり、
              被保険者死亡当時に生計を維持されていた遺族がいること(転給制度なし)



何度もお断りしていますが、経過措置がたくさんあり一筋縄ではいかないのが年金制度です。

ただ、この30年間の度重なる改正により、サラリーマンのリタイアメント意識は大きく変わったと思います。

何といっても公的年金の支給開始年齢が60歳から65歳支給に引き上げられたことにより、就労期間が延びました。

しかも、年金額計算に使用される乗率が引き下げられましたから、年金額も減少しました。

さらに追い打ちをかけるように、超高齢社会の到来による影響が深刻さをましました。
公的介護保険や後期高齢者が加入する医療保険の新設等により、保険料負担が増えています。

  *

こんな経過を経てきたことにより、
ようやく公的年金に上乗せする自分年金(老後資金の総称)の必要性に気づき、行動する人が増えてきました。
目先の計画は大事ですが、
将来の自分の幸せを考えて行動することも
同じぐらい大切なことなのです。
だって、
それもまた、働いて収入が得られる期間にしかできないからです。

気づいたら、行動する!
これは、30年前から変わらないことです!